※前半は こちら から

 


そして、二週間後。

都内式は、二人の友人中心。

今回は、嫁ぎ先地方での式。

 

こちらでは、この地の名勝施設に工夫を施し、

 

挙式、披露宴を引受て下さる会社があり、

 

お任せすることになったという。

 

 

また、今度も日近になって、娘より、電話があった。


「お母さん、大丈夫かな…歩けるかな…

けっこう距離があるの。砂利道だし…」と。


であれば、ジムは休まずに身体を鍛えておかなくては…

 

と思った私。

 

ところが、当日、

タクシーで降ろされた結婚式会場となる公園は

想像以上に広かった。

 

挙式は、湖面に向う建物で行う。

 

観光客を乗せた和船が、挙式中の私達の周りを行き交う。

 

挙式後、花嫁行列で園内を廻る、

 

娘の言うとおりの砂利道。かなりの距離を感じた。


庭園を訪れた方々からの、祝福を頂きながら、歩いて…

 

披露宴会場に辿り着く。

 

歴史ある建物の会場は、屋根はあるものの、

ロールカーテンのようなものが壁の役割りをしている。

 

爽やかな風に、休みなく包まれる。

 

それは、キャンプ場にいるような体感。



外は、大自然、、

幼稚園児の孫はここから、虫や魚に誘われ、

カーテンをくぐり、外に出ていなくなってしまう。



親達は、目立たないようにしながらも、

真剣に探し回ることになる。

 

更に小学生の孫の上には、

突然吹いた強風で機材が倒れてきてしまい、

別室で休養することになる。

 

 

新婦側の席は、このようにバタバタしているが、

運ばれてくる美味しいお料理と軽やかな司会進行で、

宴は、華やぐ。



特別な場での結婚式は、都内式より難度が上がる。

動作切替の苦手さや緩慢な動き…

 

 

多くの健康な人たちの中で

やはり、私はパーキンソンなのだな…と思いつつ

流れになんとか載せてもらう。

 

だけど、、

 

準備、練習が、モットーと言いつつ、

 

一度も現地を見に行かずに当日を迎えたのは無謀だった。

身体を鍛えるよりも下見だった。


下見をしていたら、どんな不安があるのか、

スタッフにどんなお願いできるのか…など、

見えてきたと思う。

 

新郎新婦母席は、4回経験したけれど、

これで、最後になった。


ファミリーとして、一人も欠けることなく、

怪我もなく無事に終えて良かった。


私は、主治医には、

当然ながら、出会う様々な方々に頭を下げる機会を頂き、

お腹の力とか、背中の伸びや左右バランスなどを

気にしつつ生活して5年になる。

 

晴れの日にいらして下さった皆さんに、

ご挨拶ができるうちに

次女にお嫁に行ってほしいと願っていた。



それもなんとかギリギリで、

間に合って良かったと思ってる。


娘は、今、

美しい自然とともに幸せに暮らしている。


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