昨年4月10日、

広島のラジオで、パーキンソン病の日にちなんで
古新 舜監督とともに電話で出演し、


パーキンソン病のこと、

映画「いまダンスをするのは誰だ?」を取り上げていただきました。

 

そのラジオパーソナリティーであった方が先日、

亡くなりました。

 

 

悲しいニュースのお話を、この場に書くのはいいのだろうか、どうだろうか・・・


と思いながら、この文章を書いています。

 

 

ラジオでPDを取り上げてくださり、

ラジオに出演した、という経験もさることながら、
多くの方を笑顔にし、

 

誰一人と取り残さないためにどうしたらいいのか、
考えておられる方に出会えた経験は

 

私にとって大きな刺激となりました。

 

 

 

「何か、新しいことをはじめてみよう」

 


「みんなが集まれるラジオでありますように
 楽しみながら頑張ります。」

 


さすが言葉を使うお仕事の方だ!と

感動することも多く、

 

文章にも力と優しさがこもっていて、


 

ラジオに出演した後、

メールのやりとりを重ねるうちに、


私もやりたいこと、やってみたいことは

周りの目を気にせずにやってみようと思えるようになりました。

 

「あのとき、ああしていれば・・・」


 

「こうしていたら・・・」


と、過去にとらわれて、

悶々とすることがあると思います。


 

 

私ももちろんあります。

 


「PDになる前に、こうしていたら、

今はこんな人生だったのかな?」

 


「PDになる前に、これをしておけばよかった」


と、考えてしまうことがあります。


 

後悔してもどうにもならないことに、

囚われて悲しくなる日もあります。

 

 

 

ただ、何があっても、

人間は後悔する生き物なんだと思います。


 

発病前だって、


 

「学生時代に遊んでばかりじゃなくて勉強したらよかったー」とか、


 

「期間限定のあのお菓子、食べとけばよかったー」とか・・・


 

日々、大きな後悔や、小さな後悔をしていたように思います。

 

 


今も、毎日大きな後悔や小さな後悔を

少しずつ積み重ねて生きているように思います。 


 

 

全く後悔のない生き方なんて

もしかしたらつまんないかもしれない。


 

後悔することも、生きるってことなのかな、

なんて思っています。

 

 

そして、やっぱり今回も失った悲しさと共に

後悔することがありました。

 


「一度はお会いしてお話ししとけばよかった」

 


もう、二度と来ることのない機会となってしまいました。

 

 

ただ、後悔しなかったこともあります。

 


きちんとメールをしていてよかった、

お礼を伝えておいてよかった。と。

 

 

言葉を伝えることはいつでもできます。


ありがとう、ごめんなさい。


あの時、言ったらよかった、と思うくらいなら、


今、伝えていくべきだと思います。

 

 


ただそれだけは、

忘れたくないことだな。と思いました。

 

 



一文字弥太郎さん、ありがとうございました。

 

画像は、3.27お別れ会にて。

 

古本 幸

まずはメールマガジンにご登録ください

PAGE TOP