パーキンソン病歴4年。
この病気と付き合う中で気づいたことがあります。
皆様、きっと知ってるよ!わかってるよ!と思うかもしれませんが、
書いてみたいと思います。


タイトルの通り、『楽しいは、薬になる』ということです。


主治医が4年のうちに4人変わりましたが、
どの先生も、楽しかったこと嬉しかったことを笑顔で聞いてくれます。
先生は皆、「最近どう?」という世間話で5分程度の診察時間の8割を使ってくれます。
発病してすぐは真面目に症状日誌を書いていましたが
(今は書いていませんがきっと書いたほうがいいんですよね。日記もいいですよねぇ。)


読んだ先生は「へぇー!飲みに行ったの?いいねぇ。いいねぇ。」と言ってくれたり、
こんなことがあった、の楽しい話は嬉しそうに聞いてくれています。
楽しいこと、はきっと体にもいいんだ。
PDは、何も制限をされることない病気なんだ
と、無意識のうちに思えるようになりました。



発病してから、フラワーアレンジメントの教室に通うようになりました。
花を生けている時間はとても楽しく、
お花と接している時は自分が病気であることを忘れさせてくれます
いつも不器用なはず、の症状のある右手も不思議といつもより動いてくれます。



そうしているうちに、お花を使ったアクセサリーを作りはじめました。
お花の先生に見てもらったら、「うちで売ろう!」となり、
先生が経営する雑貨屋さんで販売させていただくことになりました
 
 
先生とのありがたいご縁、もありますが、
アクセサリー作りをしているときも、お花を生けている時も
とにかく、楽しいです。
こんな、楽しいことに出会えてよかった、と心から思います。



何かを始める、ってとても勇気がいるかもしれないし、
私なんて・・・と思うことはあるかもしれません。
でも、楽しい!の直感は大事にしてほしいです。
今、続けていること、好きなこと・・・楽しいと思う時間・・・
なんでもいいです。その時間は、あなたにとって、何よりもの「薬」になっていると思います。



ほら、「薬」って文字は、中に「楽」って入ってる。



PDの治療の目標はQOLの向上、と聞いたことがあります。
質って、そういうことかな、と感じています。
辛いって泣くことももちろんあるけれど、
それよりも、楽しいって笑っている時間が多いほうが、質は良さそうだから。
これからも好きなこと、楽しい、と思えることを、もっと探しながら、愛しながら、続けていきたいです。
 
 
(ミモザのリースを作りました。3月8日は国際女性デーとともに、ミモザの日と言われています。イタリアでは春を告げ、街中がミモザで彩られるそうです。そのミモザを、男性から女性に、日頃の感謝の気持ちを込めて贈る日、でもあるそうです。)
 
 
 

古本 幸

まずはメールマガジンにご登録ください

PAGE TOP