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集中的なリハビリテーションは神経にもいいの?

みなさんこんにちは。小川順也です。

PD itではオンラインとリアルのハイブリッド(オンライン完結も可)での
集中トレーニングを行なっています。

「え!?オンラインだけでも効果あるの?」

と言われますが、

実際に、

・スーパーに行く時間が20分掛かっていたけど5~10分くらいでいけるようになった!

・スーパーのカートを屁っ放り腰で押していたけど、今はしっかり押せる!

と言ったような日常生活が良くなるような変化が起きます。

世界中の研究報告で、
「パーキンソン病に集中的な運動は良い」という内容が出されています。

以前、

1年に1回の集中的なリハビリは薬の量を抑えられる!?という論文と、

継続的な運動は薬の量を抑えられる?という論文をご紹介しました。

 

身体の動きやすさにも繋がることが

UPDRSというパーキンソン病の動きなどの評価結果からも分かります。

そこで、今回は

「集中的な運動をすると神経にはどうなんだろう?」という報告です。

 

集中的なリハビリテーションはパーキンソン病患者のBDNF血清レベルを増加させる:無作為化試験

Intensive Rehabilitation Increases BDNF Serum Levels in Parkinsonian Patients: A Randomized Stud

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8641297/

 

この研究では2つのグループに分けて検証しています。

・グループ1(Treatment):リハビリテーションあり
(28日間1日3時間(週5日)の有酸素運動含む介入) N=15

・グループ2(Control):リハビリテーションなし N=10

に分け、実施内容としては

 

①リラクゼーションエクササイズ

②トレッドミルでの有酸素運動

③作業療法のセッション

でした。

どんな評価を使ったかというと

①UPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale):統一パーキンソン病尺度

②BBS(Berg Balance Scale):バランステスト

③6MWT(6min walk test):6分間のどのくらいの距離を歩けたのか

④ BDNF(Brain derived neurotrophic factor):脳由来神経栄養因子

を、0日目、10日目、20日目、28日目に計測しています。

結果として、
運動介入したグループ①はUPDRSの数値も改善され、
さらに、脳由来神経栄養因子も増加したという結果でした。

この脳由来神経栄養因子は、神経の可塑性や保護に役に立つものです。

このことによって

「集中的な運動は運動機能の改善のみならず、脳由来神経栄養因子が増え

脳内の神経の可塑性や保護につながる可能性がある」

ということになります。

 

定期的な運動、そして1年に1回は頑張って負荷量を高める運動介入をすることは
これらの論文からパーキンソン病の方々にとってとても良さそうだと感じます。

 

PD Cafeではこれらのことより

「集中的な運動と運動継続」の2つが大事と考えています。

集中的な運動は現在、オンラインと対面を組み合わせることでも出来ますし、
遠方の方は完全なオンラインで集中的な運動が出来ます。

ご興味ある方は

電話:03-6679-7420
 
までお問い合わせ下さい♫
 
 
 
パーキンソン病の根治療法が確立されるまで動ける体つくり
をあらゆる仕組みで実施しています!
 
 
小川順也
 
 
 
 
 

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