PD CafeについてABOUT PD Cafe
PD Cafeの始まり
代表の小川順也は、国立精神・神経医療研究センター病院に理学療法士として勤務し、パーキンソン病のリハビリテーションを担当していました。
多くのパーキンソン病当事者の方と関わっていく中で、パーキンソン病の重症度分類ヤール1〜2の方は
「医療保険や介護保険制度では運動を継続する機会が少ない」
ということを知り、次第に問題意識を持つように。
「患者さんの為に、パーキンソン病初期の段階から運動継続できる場を提供したい」
という熱い想いを胸に、当時担当していたパーキンソン病患者さんと共に、運動継続の場として2013年に東京都小平市にてPD Cafeの活動をスタートしました。
第2回目のPD Cafeの集合写真
パーキンソン病の治療
パーキンソン病は現在、残念ながら根治療法はありません。
日本においての治療の基礎は、薬物療法と運動療法です。これらは、どちらか一方だけで良いというわけではなく、どちらも欠かすことが出来ない療法です。薬物療法と運動療法は自転車で例えると「両輪」です。自転車は、前輪だけでも、後輪だけでも進むことが出来ません。この自転車と同じように、どちらにもそれぞれ大切な役割があり、どちらも欠かすことは出来ないのです。
しかし、日本の現状では重症度分類が中等度になってから国の保障制度にてリハビリテーションが始まることが多く、診断された直後の方々が適切な運動を知る機会はあまりにも少ない現状です。私たちPD Cafeは診断された直後から適切な運動を知ることにより進行予防を促し、「根治療法が確立されるまで動ける体作り」を目指しています。
「ひとりじゃない仲間がいる!」
PD Cafeの歴史
2013年〜2019年のPD Cafe
PD Cafeは毎回約30名の参加者が集まる運動教室として成長していきました。東京都小平市で始まったこの取り組みは、2019年には、東京都世田谷区、江東区、神奈川県横浜市、川崎市、藤沢市、千葉県千葉市、山梨県甲府市、愛知県名古屋市、広島県呉市に広がりました。全国各地で、運動教室が開かれ、パーキンソン病の患者さんたちのコミュニティが各地で大きくなっていました。
2018年には東京都世田谷区にパーキンソン病専門のリハビリジムである「PD Gym 世田谷」をオープン。最大20名程収容出来る程の広さのスタジオをオープンし、それまでの大人数への運動指導から、5~10名程度の少人数のクラス、又、お悩みに合わせたマンツーマンでの運動指導もスタートしました。運動の内容も、基本の18項目に加え、ヨガやピラティス、マット運動など幅広く独自の運動プログラムを開発していきました。
2020年〜の変化
新型コロナウイルスの登場で世の中は一変しました。PD Cafeでも、密になってしまう運動教室やPD Gymでのグループトレーニングは実施出来なくなるという事態に。
そのような困難の中でも、私たちはパーキンソン病に対する取り組みをあきらめるわけには行きません。なんとかして、運動継続ができる環境を提供しようとスタッフは一丸となって、前向きに取り組みました。
その結果、新しいサービスとしてパーキンソン病に特化したオンラインサロン「PD Cafe Online」が誕生しました。日本全国のパーキンソン病患者様へ、インターネットを利用して動画で運動指導をするという新しいサービスです。現在、100名以上の当事者の方が日本全国から参加しています。
オンラインサロンでは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士やヨガインストラクターなど様々なパーキンソン病に関わる専門家が、運動継続のための動画配信を行っています。2019年までは、PD Cafeの運動教室を行っている地域以外のパーキンソン病の方からお問い合わせを頂いても対応出来ない状況でしたが、2020年からは全国のパーキンソン病の方へ運動をお届けできる体制ができました。動画配信のみならず、テレビ通話を活用してのマンツーマントレーニングもスタートしています。
2021年、東京都世田谷区にてパーソナルトレーニングとグループトレーニングを再開。
マンツーマンと少人数に限定した小規模スタイルで、コロナ対策も徹底しています。
インターネットが苦手な方に向けて、パーキンソン病に特化した運動本の出版やDVDの販売も開始しました。
私たちPDcafeは、多くのパーキンソン病の方へ、あらゆる手段で運動をお伝えして一人でも多くの方に「希望」を届けます。
パーキンソン病の当事者の皆さんと共に
「根治療法が確立されるまで動ける体作り」
を目指して、これからも走り続けていきます。
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